『IVHってなに？IVHでも入居できる老人ホームのポイントとは？』：自分にあった老人ホームの選び方

IVHは、口から食事を取れなくなった人の体力低下を防ぐためにとられる措置の1つです。
今回は、IVHとはどのようなものか、IVHでも入居できる老人ホームのポイントにはどのような点があるのか、解説していきます。

■IVHとは？

はじめに、IVHとはどのようなものか説明します。
IVHは、在宅中心静脈栄養のことです。
口から食事を取れなくなった人の体力低下を防ぐためにとられる措置として取り入れられています。
カロリーが高い栄養輸液を体の中心に比較的近い場所にある静脈から継続して入れ続けるというものです。
腕の細い血管で行う点滴とは違って、太い静脈から血管を刺激せずに処置が行えるため苦痛を感じることもありません。
在宅や老人ホームでの管理は困難だと考えられていた中心静脈栄養ですが、近年は医師や訪問看護、薬局との連携によって安全に管理できるようになりました。

■IVHでも入居できる老人ホームのポイント

IVHを行っている人は、どの老人ホームにも入居できるというわけではありません。
入居可能な老人ホームかどうかを知るためには、ホームページやポータルサイトを確認する必要があります。
それに関する記載が特にされていない場合は、入居を検討している老人ホームに直接問い合わせてみましょう。
医療機関との提携を強みとしている老人ホームであれば、受け入れてもらえる可能性が高いです。
また、医師もしくは看護師が24時間体制で常駐している老人ホームもIVHを行っている人が安心して生活できます。

しかしIVHを行っている人の受け入れが可能となっている老人ホームでも、健康状態によっては断られてしまう場合もあります。
また、認知症などで本人がカテーテルを自己抜去する可能性があると判断された場合も断られてしまう可能性があるため、どの程度なら対応してもらえるのか確認しておくと安心です。

IVHを行っている人は入居できる老人ホームはそこまで多くないのが現実です。
受け入れしているかだけでなく、その他の条件にも合致させることが難しい場合もあるでしょう。
老人ホームへの入居を考えているなら、担当のケアマネジャーなどに相談しながら理想的な施設を見つけられるように動く必要があります。

医師や看護師が常駐していたり、医療機関との提携を強みとしたりしている老人ホームでは、IVHを行っている人も受け入れています。
しかし、IVHを行っている人を受け入れていたとしても個別の状況によって受け入れ不可と判断されてしまうこともあります。
理想に近い老人ホームに入居するためには入念なリサーチが必要になるのです。