『フォーマルケアってなに?』:知りたい!老人ホーム豆知識
介護の分野では様々な専門用語が存在しますが、フォーマルケアという言葉を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか?
フォーマルケアとは、国や公的機関、専門職等による制度に基づくサービスや支援を指します。
今回は、老人ホームや介護業界ではどのような意味を持つのか解説していきます。
■フォーマルケアとは介護保険サービスのこと
老人ホームでは、介護職員が利用者に対し様々なサービスを提供しています。
そもそも、介護は介護保険に基づいてサービスを提供していますが、これこそがフォーマルケアとなっているのです。
フォーマルケアはフォーマルサポートと呼ばれることもあり、介護保険サービス全般を意味します。
介護保険が適用されるサービスは、居宅サービス・施設サービス・地域密着型サービスの3つがあり、老人ホームでも提供されているサービスです。
・居宅サービス
居宅サービスは、その名の通り要介護・要支援者が自宅にいながら受けられる介護サービスです。
訪問サービス・通所サービス・短期入所サービスなどがあり、要介護度や利用者の状態に応じて適切なサービスを提供します。
・施設サービス
施設サービスは、老人ホームをはじめとする介護施設において、入所している利用者に提供されるサービスです。
老人ホームに入所しているのは要介護状態にある高齢者であるため、食事・排泄・入浴など身の回りのことはもちろんリハビリ・レクリエーションなど多岐に渡るサービスを受けることができます。
施設によっては、療養上の管理や看護などのサービスも提供されます。
・地域密着型サービス
地域密着型サービスは、事業所がある市町村の要介護者・要支援者に対して提供されるサービスです。
身近な地域での暮らしを長く続けられるよう2005年に作られた制度です。
訪問・通所型や認知症対応型、施設・特定施設型サービスなどがあります。
■利用者のニーズに合わせて利用できる
介護保険サービスは、自宅にいながらはもちろん、老人ホームに入所しても受けることができるサービスです。
利用者のニーズに合わせられる柔軟性の高さも大きな特徴となっています。
老人ホームに入所する場合でも、介護施設には様々な施設があるため、提供しているサービス内容で選ぶことが可能です。
実際に、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などへ入所して施設サービスを受ける人もいれば、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームなどで自宅に近い雰囲気の中でサービスを受ける人もたくさんいるのです。
今回は、フォーマルケアについて紹介してきました。
フォーマルケアは、老人ホームをはじめとする介護施設はもちろん、様々な場所で提供されているサービスです。
要介護度に応じて、柔軟にサービスを受けられるので、利用者のニーズに合わせてサービスを選択することもできます。
要介護認定申請を受け介護サービスの利用を検討しているなら、具体的にどんなサービスが受けられるのか確認してみてはいかがでしょうか?