有料老人ホームとは
有料老人ホームとは、高齢者が暮らしやすいように日常生活を送るうえで必要な「サービス」が付いた「住まい」です。食事の提供、介護の提供、洗濯・掃除等の家事、健康管理などの様々はサービスが付いています。有料老人ホームを運営しているのは民間の企業や社会福祉法人です。2025年問題と言われていますが、日本は年々高齢者が増え、有料老人ホームはその受け皿として期待を寄せられています。
有料老人ホームには、主に「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」の2つがあります。介護付き有料老人ホームは、その名の通り介護サービスが充実しており、要介護度が高くても、必要なサービスは不足なく受けることができます。
すべての介護付き有料老人ホームは、「特定施設入居者生活介護」という指定を受けています。これは「この施設は国が定めるサービス基準を満たしていますよ」という証であり、この指定を受けた施設だけが「介護付き」と名乗ることを許されているのです。
「介護付き有料老人ホーム」はこれだけ介護サービスを充実させているため、介護施設の中でも費用が高い施設が多くあります。
住宅型有料老人ホームは、あくまでも高齢者向けの「住宅」として食事の提供や掃除など最低限の生活支援を行っています。「介護付き」と違い、「住宅型」では原則として老人ホームが介護サービスを提供することはありません。その代わり、外部の介護事業者やデイサービスが併設され、充実した介護サービスが受けられる「住宅型」も増えてきています。
「住宅型有料老人ホーム」は介護サービスを基本的には提供しないため、費用も安くなっています。もちろん、外部の介護サービスを利用する際には、別に費用が必要なので、介護サービスの受け方によって「介護付き」か「住宅型」のどちらが適しているか考える必要があります。
これら、すべての有料老人ホームで入居時の条件が一定というわけではありません。年齢や健康状態などによって、選べるホームは異なります。高齢者のための「住まい」ですので、「60歳以上」あるいは「65歳以上」とするホームがほとんどです。また、ご夫婦で入居する場合には、どちらか一方がホームの定める年齢以上とする場合が多いようです。
それに加えて、お元気なうちから入居できるホームと、要介護になってから入居するホームがあります。それぞれのホームで受けられるサービスをはじめ、特徴等も異なります。