介護付有料老人ホームとは
介護付有料老人ホームは、「特定施設入居者生活介護」として指定を受けた高齢者向け施設で、施設スタッフによる介護サービスを受けられます。身の回りの世話や介護をしてもらいながら、終のすみかとして暮らし続けることができます。
介護付き有料老人ホームは、介護保険法の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けていて、介護スタッフ、看護職員、機能訓練指導員、生活相談員、ケアマネージャーなどを置くことや、要介護の入居者3人に対して1人以上の職員を配置する「3:1」が介護保険法の最低基準として決められています。このように手厚い介護が可能になる一方、費用が高くなる傾向があります。
費用は、入居一時金と月額費用の2つから成り立っています。同じ介護付き有料老人ホームでも、入居一時金は幅があり、0円のところから、数億円するところもあります。月額費用の目安はいずれも15~30万円程度です。月額費用の内訳は、家賃、管理運営費、食費、光熱水費、介護サービス費(介護保険自己負担分1割または2割)、その他の費用(電話代、介護保険対象外サービス、理美容費、おむつ代、医療費など)などで構成されています。
介護付き有料老人ホームで受けることのできるサービスは、介護サービス(食事、入浴、排泄などの介助、機能訓練、通院の付き添い、安否確認、緊急時対応など)、食事サービス、生活支援サービス(居室の掃除、洗濯、買い物など)、アクティビティ(イベントの実施、趣味や体操など)、健康管理サービス(健康相談、健康診断、服薬管理、近隣医療機関との提携など)など多岐にわたっています。
介護付き有料老人ホームの部屋の広さは13m²以上。洗面台、トイレなどの設備は基本的に設置されていますが、浴室付きは少ないです。個人の一人部屋がほとんどですが、6~10人程度を1つのユニットとして、食堂などを中心に個室が配置される「ユニット型個室」も増えてきています。
共用設備として、食堂、リビング、多目的室、浴室(機械浴含む)、機能訓練室、健康管理室、一時介護室、談話室、洗濯室、汚物処理室などは一般的にあります。また、その他カラオケルーム、シアタールーム、大浴場、露天風呂などを備えた施設もあります。