老人ホームってどんな場所?
有料老人ホームは、入居者のスペースである居室と、リビング・ロビーなどの共用スペースが基本的にあります。介護付き有料老人ホームの設備やサービスは、入居する施設によってさまざまですが、原則として、施設内は全館バリアフリーです。
部屋の設備としては、洗面台やトイレ・エアコンなどが主にあり、介護付有料老人ホームであれば設置基準の13㎡(約8畳)が最低限の広さになっています。むしろ、広いところでは25㎡(約16畳)以上というお部屋もあります。
お風呂は共同のものが一般的ですが、家庭と同じような浴槽だけでなく、全身寝たままで入れる機械浴もあります。老人ホームによって、浴槽の種類や設備は全然違っていまして、利用者の要望や身体の状況に合った浴室設備のある施設を選ぶ必要があるんです。
そして老人ホーム内の雰囲気ですが、介護付き有料老人ホームでは、入居者同士の交流が盛んです。食事はみんなで食べ、施設によっては頻繁にレクレーション等を行っています。レクレーションも決して強制参加ではなく、軽い運動や料理等、やりたいことだけ選ぶことができます。そのため、介護付き有料老人ホームでは、孤独を感じることなく楽しく老後を送ることができるのです。
また、入居者同士で談話ができる共用スペースをはじめ、将棋や麻雀といった入居者同士で楽しめる娯楽備品が用意されていることもあります。レクレーションだけでなく、花見や小旅行などの外出イベントが企画されていることも多く、入居者全員参加で楽しむ機会が提供されているのも、明るい老後暮らしをサポートする嬉しいポイントです。いつの間にかお友達ができているなんてことも良くありますよ。
介護付き有料老人ホームでの食事は、どんな食事なのでしょうか。介護食というと味が薄い病院食のようなイメージをしがちですが、最近は食事に力を入れている老人ホームも多くなってきました。食事は介護職員さんも一緒に食べる施設もあり、栄養満点な一般的な家庭料理のようなものが多いのです。また、月に数回のイベント食を行っているところも多く、出張での回転寿司を行ってくれる老人ホームもあります。
そのほか、最近は美容師が出張して入居者の髪を切ってくれるサービスもあります。施設に毎月1~3回ほど美容師が訪問し、入居者の希望する髪型にカットしてくれるのです。お願いすればヘアカラーをしてくれることもあるそうです。オシャレな髪型にしてもらうことで気持ちが前向きになり、人と交流する意欲もより湧くようになるんですね。