介護の世界にもロボット登場。ペッパーもいます!
AI(人工知能)を搭載した人型ロボットのPepper(ペッパー)が介護業界に新しい風をもたらしていることをご存知ですか?
ペッパーは高いコミュニケーション能力を保持しており、この能力を利用して老人ホームの利用者とコンタクトを取ることで認知症予防対策になるのではないかと期待されています。
■ペッパーは老人ホーム利用者と仲良くなりやすい
既に9つの老人ホームなどの施設で導入が開始されているペッパーですが、AIを搭載されたロボットとコミュニケーションが取れるのでしょうか?
ペッパーは他のロボットよりも丸みを帯びたフォルムをしていて、その容姿は人の形を模しています。
ペッパーの身長はちょうど小学生くらいで、老人ホームの利用者にとってはまるで孫を見ているような感覚になると言います。
ですから、ペッパーが老人ホームでレクリエーションを開始すれば、ほとんどの高齢者が一緒になってレクリエーションを楽しんでくれるそうです。老人ホーム職員や、オモチャのようなロボットではこうはいかないので、介護の現場にペッパーを導入することで高齢者によい刺激を与えているのでしょう。
■老人ホームでペッパーができること
利用者とコミュニケーションを取ること以外にも、ペッパーは様々な役割を担うことができます。
・老人ホーム利用者の問診、体調管理
・医療機器の仕様サポート
・高齢者の見守り
ペッパーに特定のプログラムを仕込むことで決まった時間に呼びかけを行ったり、薬を飲む時間をお知らせすることもできます。
人手不足の老人ホームでペッパーがそれらの役割を担うことにより、老人ホーム職員の負担を軽減することもできるのです。
ペッパーの介護アプリを利用すると、高齢者が起床・消灯した時間を記録できたり、ラウンジにいる人数を計測、部屋の温度の管理、またペッパーの目の前を通った回数などを記録し、特定の端末に送信することも可能です。
これらの機能を上手く利用すれば、老人ホームの仕事を円滑にすることができるでしょう。
欠員がなかなか埋まらず、費用ばかりかかってしまいマンネリ化してしまった介護業界を今後背負っていくのはペッパーなのかもしれません。
■ペッパーは安全?
高齢者がたくさんいる介護施設でペッパーのサイズ感が邪魔になることはないのでしょうか?
先ほども言った通り、ペッパーのサイズ感は小学生とほぼ同じくらいなので、高齢者はまるで孫と会話しているような感覚になるそうです。
ペッパーは高齢者から見て「可愛い存在」であり、素直にコミュニケーションを取ることができるため高齢者と良い絆を結ぶことが出来るのです。