特養から入院することに・・・。部屋はどうなるの？

特別養護老人ホームを利用中に入院することになったからといって、すぐに退去しなければいけないという必要はありません。
ですが、入院中の期間にも老人ホームの「家賃」や「管理費」といった費用はかかるので注意しましょう。
入院中の期間は、入院費と施設利用料の両方を負担することになるため、費用が二重の負担になってしまいます。

■体調に大きな変化がなければ戻れる

老人ホームの入所中に入院してしまい、入院中の居室がどういう扱いになるのかは老人ホームによって違いがあります。
ただ、ほとんどの施設で、すぐ退去を求められるということはありません。
長期入院をせざるを得ないケースは少なく、病院での治療が終われば老人ホームに戻って治療を続けるというのが一般的になっています。
病院で退屈な時間を過ごすよりも、老人ホームでにぎやかに過ごす方が本人にとっても良いと思われます。

■入院が長引きそう…、どうすればいい？

期間が長期間になりそうな場合は、病院側と施設側の両方に相談し、今後の対応を決めておきましょう。
また入院中に容体が悪化してしまうと、老人ホームに戻りたくても退去を迫られる場合があります。
入院中に体調が悪化し医療サービスが必要になってしまうと、現在入所している老人ホームでは適切な処置が受けられないことがあるのです。
全ての老人ホームで医療サービスが受けられないというわけではありませんが、容体によっては24時間の見守りが必要になったり、夜間でも処置が可能な老人ホームに転居する必要も出てくるでしょう。

■入院中も必要な老人ホームの利用料

病院に入院している期間も、契約を解除しない限り老人ホームの月額費用は発生します。
支払う必要のある費用は「家賃」と「施設管理費」で、光熱費・その他雑費などの支払いも必要かはそれぞれの老人ホームで異なります。
入院を余儀なくされた場合に支払わなくてはいけない費用がどれくらいあるのかということは、入所前に確認しておいた方が良いでしょう。
また入院中に、「病院の入院費」と「施設費用」の2重支払いの負担が大きくなってしまった場合には、老人ホーム側に相談してみると良いでしょう。

■退去のリミットは3ヵ月間

特別養護老人ホームなどの介護施設において、3ヶ月間以上の長期入院が必要になる場合は、退去手続きをする必要が出てきます。
しかし、退院後に再度施設に入りたいといった場合には優先的に入所が認められるケースもあります。