『地域包括支援センターで何してくれるの?』知りたい!老人ホーム豆知識
将来の介護を考えて老人ホームへの入所を検討し始める際に、「地域包括支援センター」の存在を知る方は多いです。
以前から知っていた方でも、いまいち何をしてくれるところなのか分からない場合もあるでしょう。
地域包括支援センターは介護において欠かせない存在です。
老人ホームなどへの入所を考え始める早い段階で知っておくことで、介護への不安も払拭されやすくなります。
今回は、地域包括支援センターとは具体的に何をしてくれる場所なのかご紹介していきましょう。
■地域包括支援センターとは?
地域包括支援センターは、2005年の4月から見直された介護保険制度に伴って、住み慣れた地域の中で高齢者が尊厳ある暮らしを維持できるよう、高齢者の身体状態によって必要なサービスを提供できる体制を担うために設置されました。
地域包括支援センターには、基本的に保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャー、またはこの3つの専門業種に準ずる人が配置されています。
老人ホームへの入所を検討し始めた際には、まず地域包括支援センターへの相談から始めます。
■地域包括支援センターでは何をしてくれるの?
老人ホーム入所や介護において欠かせない存在である地域包括センターは、地域の高齢者を支えるために主に4つの業務を担っています。
・総合相談窓口
地域包括支援センターでは、介護保険制度だけでなく医療や福祉などの様々な社会資源を用いて、高齢者一人ひとりに合うサービスや施設(老人ホームやデイサービス)を案内しています。
総合的な相談窓口となっているので、介護相談だけでなく日常生活での困り事や老人ホームへの入所などの相談も受け付けています。
高齢者本人からの相談はもちろんですが、介護を担う家族からの相談も可能です。
・高齢者の権利擁護
地域包括支援センターでは高齢者が安心して暮らせるように、個人の権利を守る役割を担っています。
認知症などで判断力が低下した高齢者に対して、詐欺などから守るために成年後見制度活用のサポートや虐待被害への対応・予防・早期発見を老人ホームや地域と連携しながら実施しています。
・介護予防支援
要支援認定を受けた方や今後支援や介護が必要となりそうな方を対象として、状態の悪化を防止し、自立した生活が送れるように支援します。
介護予防のためのケアプランを作成したり、状況を正確に判断しながら必要な介護予防サービスを紹介したりしています。
・包括的かつ継続的なケアマネジメント
高齢者が暮らしやすくなるよう、地域全体で医療・保険・介護の専門家と連携してケアマネジメントを行っています。
具体的には、地域ケア会議の開催やケアマネジャーとの個別相談・アドバイス、支援が難しい事例へのアドバイスなどが挙げられます。
今回は、介護や老人ホームを考える上で欠かせない存在である地域包括支援センターについて解説してきました。
老人ホームへの入所を検討し始めたら、まずは地域包括支援センターに相談をしてみてはいかがでしょうか?
地域包括支援センターは介護の総合的な相談窓口でもあるので、65歳以上もしくは支援や老人ホーム入所への不安がある場合には積極的に活用してみてください。