『PSWってなに？老人ホームとPSWの関係』知りたい！老人ホーム豆知識

皆さんは「PSW」という言葉を耳にしたことがありますか？
この言葉がどのような意味なのか分からない方も多いかもしれません。
PSWとは、「精神科ソーシャルワーカー（Psychiatric Social Worker）」を英語にして略した言葉です。
「精神保健福祉士」と呼ばれることもあります。
精神疾患などを持ち、社会で生きていくことが難しくなってしまった人たちの支えとなるために存在する職種です。
今回は、PSWが具体的にどのような職業なのか、老人ホームとの関係性についてご紹介していきます。

■PSWとは

PSWとは、精神疾患などを持っている人たちをサポートする専門職です。
“精神科ソーシャルワーカー”や“精神保健福祉士”などと呼ばれており、老人ホームや医療機関などで働いています。
この職業は、1997年に「精神保健福祉法」の施行と共に誕生し、社会福祉学を基盤としながら精神障害がある人に対して生活や社会問題を解決するための援助を行っています。
うつ病や認知症などの様々な精神障害を持つ人をサポートをしている、精神障害分野のスペシャリストです。
社会福祉士や介護福祉士と並ぶ福祉系の三大国家資格として、老人ホームなどでも活躍しています。

■仕事の内容

PSWの主な就職先は精神科病院が多いです。
精神科の医療機関や併設されるデイケアでは、多くのPSWが活躍しています。
他にも、生活支援施設や地方自治体の福祉行政機関で働くPSWもいます。
そこで精神障害がある人が社会復帰をするための支援や、認知症を持っている人のケアを行うのが仕事です。
PSWには、精神障害を持っている人が社会とのつながりを持てるように導く役割があります。
PSWが活躍する場は幅広く、医療機関や老人ホームの他にも教育や司法の場でも必要とされています。

■老人ホームとPSWの関係性

近頃では、老人ホームや介護関連施設での活躍も目立つようになりました。
グループホームやケアホームにおいて、対象者と家族を支えるために関連機関と連携してサポート業務を行うPSWもいます。
認知症の人は精神疾患も併発しているケースも多く、老人ホームの中でも重要な職種と言えるでしょう。
主に高齢者のケアをしたり、精神分野のプロとして相談業務を行ったりしています。

今回は、PSWの仕事内容や老人ホームとPSWの関係性についてご紹介しました。
現在、老人ホームに精神保健福祉士の配置義務は決められていませんが、これから認知症の患者が増えていけば需要も高まっていくでしょう。
今後老人ホームを探していく中で、PSWが活躍している施設かどうかもぜひチェックしてみてください。