『MSWってなに?老人ホームとMSWの関係』知りたい!老人ホーム豆知識
医療技術の進化と少子・高齢化の進行によって、介護や医療に対するニーズは変わってきています。
突然病気になったり、介護が必要となったりすることもありますが、そんな時に頼りになるのがMSW(医療ソーシャルワーカー・医療福祉相談員)です。
必要な時に適切な介護や医療、老人ホームを見つけるために、事前にMSWについて知っておくと良いでしょう。
今回は、MSWの仕事内容と老人ホームとの関係性についてご紹介します。
■MSWとは
MSWとは、老人ホームや病院などでケガや病気の人や介護を必要とする人、その家族をサポートする専門職のことです。
“医療ソーシャルワーカー”や“医療福祉相談員”などと呼ばれており、主に病院や老人ホーム、保健所などで働いています。
現代の医療保険や介護保険制度などの公的支援制度は専門家・複雑化し、必要としている人やその家族が簡単に理解するには難しいのが現状です。
そんな時に、ケガや病気の人や介護を必要とする人、その家族の相談にのり不安や悩みを解決するのがMSWです。
高齢化が進む現代では、ケガや病気による障害や療養のサポートを必要とする人が急激に増え、MSWの必要性が極めて高くなっています。
■老人ホームとMSWの関係とは?
病気になると今後どうして良いのか不安になる人が多いでしょう。
MSWの仕事として、そのような心理的または社会的問題の解決、退院・社会復帰の援助などが挙げられます。
MSWは、社会福祉の専門知識や技術を豊富に持つスペシャリストです。
社会福祉の立場から、老人ホーム利用者やその家族が抱える心理的または社会的問題を解決できるようサポートを行っています。
高齢者の場合は適切な診断・治療のみでなく、今後かかる医療費や自宅療養について、または介護が必要であればどのように行うかなどの様々な悩みが発生します。
そんな悩みを解決するのがMSWです。
症状が安定して自宅で暮らせるようであれば、高齢者と自宅の状態を把握し、必要な福祉用具業者を手配します。
もし、自宅に戻ることが難しいと判断した場合は、高齢者に合う老人ホームの紹介や入所にあたっての調整などを行っています。
老人ホームのCM(ケアマネジャー)と連携し、介護サービスを利用する高齢者が老人ホームで良い生活を送れるように支援しています。
また、ケガや病気などで起こる問題を解決に向かわせ、社会復帰また早期退院の促進を図るのもMSWの仕事です。
今回は、MSWについてご紹介しました。
高齢化が進む今、今後更に老人ホーム利用者や自宅療養が増えることが予想されています。
高齢者が快適な老後生活を送るためには、家族や地域のサポートが必要です。
困った時に相談できるMSWの存在は、今後も重要視されていくでしょう。