『老人ホームにはどんな人が働いているの?~老人ホームの人員配置基準とスタッフの種類~』知りたい!老人ホーム豆知識
老人ホームでは、たくさんのスタッフが高齢者の方々を支えています。
それぞれが異なる役割を持ち、高齢者の方の安心・安全を守ってくれているのです。
人員配置についても、老人ホームの種類によっては高齢者が安全に暮らせる基準が決められています。
今回は、老人ホームの人員配置基準とスタッフの種類についてご紹介します。
■老人ホームの人員配置基準
老人ホームには様々な種類があるため、人員配置の基準が決まっていない種類も存在します。
介護保険法によって基準が決められているのは以下の通りです。
・特別養護老人ホーム
入居者3人に対して介護もしくは看護職員が1名
・介護老人保健施設
入居者3人に対して介護もしくは看護職員と常勤の医師が1名以上
入居者100人に対してST・OT・PTなどの機能訓練指導員が1名以上
・介護付き有料老人ホーム
要介護者3人に対して介護もしくは看護職員が1名
要支援者10人に対して職員が1名
■老人ホームで働くスタッフの種類
老人ホームで働くスタッフの種類は、以下の通りです。
・介護士
入居者の食事・排泄・入浴などの生活に欠かせない行為の手助けをしてくれるスタッフです。
入居者との関りが1番深くなるスタッフでもあるため、変化にも敏感に気づいてくれます。
・看護師
健康や服薬の管理などの医療面で活躍するスタッフです。
外部の医療機関との架け橋のような役割も担っているため、入居者の安心・安全にも深くかかわっているのです。
・生活相談員
入居者はもちろん、その家族の相談に乗ってくれるスタッフです。
入居者が気持ち良く過ごせるように動いてくれるだけでなく、行政手続きやスタッフの調整なども行っています。
・ケアマネージャー
入居者のケアプランを作成するスタッフです。
入居者全員が適切なサービスを受けられるよう、ケアプランの定期的な見直しも行ってくれます。
・機能訓練指導員
入居者のリハビリを受け持つスタッフです。
自宅での生活復帰に向け、入居者に合ったリハビリを行ってくれます。
ST・OT・PTだけでなく、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師などが配置されることもあります。
今回は、老人ホームの人員配置基準とスタッフの種類についてご紹介しました。
老人ホームを選ぶ際は、スタッフの質はもちろん、希望するサービスが充分に受けられるのかなども重要になってきます。
スタッフ同士の連帯が取れているか、自分に合ったリハビリをしてくれる機能訓練指導員は常駐しているのかなど、細かい部分まで確認しておきましょう。