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老人ホームの利用と介護保険・健康保険の関係

お役立ち情報

社会保険制度の1つに介護保険や健康保険があります。
国民の健康に必要な保険ですが、老人ホームの利用ではどんな関係があるのでしょうか?
それぞれの保険の違いと老人ホームとの関係性についてご紹介していきます。

 

■介護保険と健康保険の加入対象

健康保険は医療保険とも呼ばれており、保険会社で任意加入する民間保険と会社員が加入する被用者保険、国民保険、75歳以上の高齢者が加入する後期高齢者医療制度といった公的保険があります。
公的保険の加入対象は国民の全てなので、年齢問わず加入していることになるのです。
介護保険も民間保険が存在しますが、公的保険では40歳以上(第2号被保険者)になると加入する社会保険制度になります。
なので、健康保険と同じく40歳を迎えれば国民の全てが加入することが可能です。

 

■両保険の利用目的の違い

それぞれの保険は利用できる目的にも違いがあります。

【介護保険の場合】
介護保険に加入することで次の介護サービスを受けることができます。

・居住サービス
訪問介護、デイサービス、ショートステイ、介護用具のレンタルなど

・支援サービス
住宅介護支援

・施設サービス
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、指定介護療養型医療施設

・地域密着型サービス
グループホームなど市区町村の介護支援

介護サービスの利用だけではなく、費用の自己負担を軽減サービスも適用され、自己負担は1割から2割になります。
保障には上限があり、上限を超えるとそれ以上は自己負担となるので注意しましょう。

 

【健康保険の場合】
毎月保険料を支払うことで、加入者やその家族が怪我を負ったり、病気にかかったりして医療機関で治療が必要になった場合に使用します。
健康保険を使うことで治療費の自己負担を軽減させることができ、小学生未満と70歳以上が2割、就学児童から69歳までは3割の自己負担で治療が可能です。
また、入院での食事療法の費用、怪我や病気で就業ができない場合の傷病手当金、出産育児などの給付サービスの利用が可能です。

 

■老人ホームの利用との関係

老人ホームを利用する際に必要となるのが介護保険となります。
介護保険は40歳から加入となりますが、40歳から64歳までの第2号被保険者は健康保険に加入しており、特定疾患が原因で介護が必要と介護認定された場合に老人ホームの入居や介護サービスの利用が可能です。
65歳以上の第2号被保険者の場合は介護が必要と認定されれば原因に関係なく老人ホームへ入居することができます。
老人ホームの中には自立型もありますが、介護サービスを利用する際は介護保険が適用されるので安心です。
なお、介護認定証は届かなくても仮の保険証でサービスは受けられるので、認定が出たら切り替え手続きを行ってください。
健康保険は介護サービスを受けつつ、怪我の治療や通院に欠かせない保険なので、老人ホームの利用にも関わりがあります。

介護保険は介護に関する保険で、健康保険は医療に関わる保険です。
どちらも老人ホームの入居や入居後の生活に必要な保険と理解しておきましょう。

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