トイレでできるか、おむつか?見極めるには?
介護を行っていくと、排せつをトイレでまだできるかおむつに移行するべきか、見極めるときがやってきます。
また老人ホームなどの施設に入った場合は、おむつになってしまうのでしょうか?
■排せつには配慮が必要
高齢者でも認知症が進んでしまうことで、排せつが困難になってしまう場合があります。
排せつが困難になってくると、間に合わず布団の上で用を足してしまったり、その場でしてしまうこともあるでしょう。
このようなことが続いてしまうと、介護を行う側からするとおむつに切り替えてしまうこともありますが、おむつに切り替えたからといって上手くいくことではありません。やはり、おむつでは上手に排せつすることができなかったり、おむつを下げてしてしまうこともあるため、安易におむつに切り替えたから安心といったことができないのです。排せつには配慮してあげながら、できるだけトイレで行うように誘導して、それでも上手くいかないときはその時に改めてどちらが良いのか見極める必要があるでしょう。
■老人ホームではどうするの?
自宅では、付きっきりでトイレのサポートをしていても老人ホームなどに入居した場合はどうなるのでしょうか?
もちろん老人ホームでも入居前に現在の状態について話をしてからの入居になるため、トイレのサポートが必要であればすることになります。
そして、老人ホームでも同じようにおむつに切り替える前に排泄パターンなどを考慮して切り替えていきます。
最初に老人ホームでは環境が今までと変わってしまったため、トイレもうまくいかないことを考慮して、なるべく環境を変えないように手すりをつけたり便器のタイプを変えるなどの工夫をしていきます。
また、老人ホームに入居して排せつパターンが決まってきた場合は、おむつやリハビリパンツなどの用途に合わせて夜だけ使っていくなど、なるべく自然な形でおむつを取り入れていくこともあります。もちろん、老人ホームでも夜中におむつ交換してくれるので、その様子から今後の見極めをしていくこともあります。
ですが認知症が進んでいくと、簡単にはいかなくなってくるのが現状で、おむつをしても排せつ物を隠したり、投げつけたりしてくることもあり、排せつのタイミングだけでなく、おむつを取り替えるタイミングも必要になってきます。
老人ホームでは、同じようにおむつをしている方も多いのでその見極めもしっかりとしてくれます。
また、老人ホームではおむつは最終手段だと理解しているので、できるだけトイレに誘導させて排せつを促して介護をしてくれます。