『要介護ってなに?~介護度について~』:知りたい!老人ホーム豆知識
要介護認定の結果には「要介護」という状態があります。
これは、介護が必要な度合いを示した「要介護度」の状態を表します。
この結果によって、利用できる老人ホームの種類も変わってきます。
しかし、要介護という言葉は聞いたことがあっても具体的にどのような状態なのか分からない方も多いでしょう。
さらに、利用したい人の身体状況によって決まる要介護度には種類があります。
今回は、要介護の種類やどのような老人ホームが利用できるのかご紹介します。
要介護度について知りたい方はぜひチェックしてみてください。
■要介護の種類とは
要介護とは、日常生活を送る上での動作を1人で行うことが困難になり、何らかの介護が必要な状態です。
要介護には種類があり、要介護1から要介護5までに分けられます。
この度合いが大きくなるほど、介護の必要性も高くなっていきます。
・要介護1
要支援の状態よりも1人で日常生活の動作を行うことが難しく、部分的に介護が必要な状態です。
物事への理解も低下し、時々混乱してしまうことがあります。
・要介護2
要介護1の状態に加え、基本的な日常生活の動作にも部分的な介護が必要な状態です。
例えば、トイレや食事の時に介助が必要になることもあります。
・要介護3
要介護2の状態に比べて、基本的な日常生活の動作や手段的日常動作を行う能力が著しく低下しています。
家事や身の回りのこと、歩行やトイレまで全面的な介護が必要です。
・要介護4
要介護3の状態に加え、さらに日常生活の動作が低下した状態です。
物事を理解することも難しく、常に不安行動が見られます。
介護がなくては普段の生活をしていくのも困難です。
・要介護5
要介護4の状態からさらに能力が低下し、全てのことにおいて介護が必要な状態です。
要介護状態の中では最も重い度合いで、介護なしでは日常生活も送れなくなってしまいます。
寝たきりの方に多く見られる介護状態です。
■要介護で利用できる老人ホーム
老人ホームでも、要介護度の状態によって利用できる施設が変わってきます。
公的な施設であれば、特別養護老人ホームの場合は要介護3~5までと比較的要介護度の高い人が利用できます。
また、民間運営の施設であれば有料老人ホームが要介護1~3までの方が利用するケースが多いです。
ただし、民間施設の場合は運営元によって要介護度が高くても利用できる施設とそうでない施設に分かれます。
要介護認定を受けた方が老人ホームへ入居する場合は、施設選びの際に必ず受け入れ可能な要介護度の上限をチェックしておきましょう。
今回は要介護の度合いや要介護で利用できる老人ホームについてご紹介しました。
要介護の度合いによって老人ホームに入居できる条件が変わってきます。
老人ホームを探していく上で、要介護の基本的な内容について理解しておくようにしましょう。