住宅型有料老人ホームとは(その2)
老人ホームにも複数の種類があり、どの施設がどのような人向けに作られているのかわからない人も多いでしょう。
親や自分が入居することになった際に慌てないためにも、前もってどのような施設なのか把握しておくことが大切です。
「住宅型有料老人ホーム」の特徴について解説していきます。
■住宅型有料老人ホームの特徴
民間経営の老人ホームでもある住宅型有料老人ホームは、施設内に介護スタッフが常駐していないので、比較的自立できている高齢者が入居する老人ホームです。
そのため、介護が必要になった際には退去しなければいけないのかと不安になる入居者や家族もいますが、住宅型有料老人ホームは在宅介護保険サービスを利用することができるので、訪問介護や通所介護などを受けることが可能なのです。
ただし、入居するためには条件もあります。
施設によっても違いがありますが、60歳以上の高齢者で自立から軽度の要介護の方までが対象です。
提供されるサービスとしては、施設スタッフによる見守りや食事、掃除や洗濯の世話のほか、日常的な生活の援助や緊急時の対応となります。
また、老人ホームによっては入居者同士でコミュニケーションが図れるサークル活動やレクリエーションが行われます。
■住宅型有料老人ホームのメリットとは
・介護サービスを自分で選択できる
入居者の介護度によって、好きな介護サービスを自分自身で選ぶことができます。
生活相談員と相談しながらとなりますが、自身に合ったサービスを受けられるので負担もありません。
・軽度の要介護者なら入居できる
介護が必要であると入居する老人ホームも限られてしまいますが、住宅型有料老人ホームは通所介護や訪問介護など外部の事業者によるサービスを受けることができるので、軽度の要介護者なら入居することが可能です。
入居途中に要介護認定を受けた場合でも、安心して生活することができるでしょう。
・レクリエーションが多い
自立度の高い入居者も多いので、老人ホームによって様々なイベントやレクリエーションが行われています。
日帰り旅行やカラオケなどのほか、季節に合わせたイベントやレクリエーションを行えます。
入居者同士でコミュニケーションも多く取れるので友人が増えるメリットもあるのです。
また、老人ホームの運営方針によっては地域に開かれた施設運営を行っていることも多いので、ボランティアも多く訪れることになります。
様々な刺激を受けることで毎日楽しく過ごすことができるでしょう。
住宅型有料老人ホームには多くのメリットがあります。
ですが、老人ホームによってレクリエーションの多さなど運営方針に違いがあるので、入居を考えた際には自分や家族に合っているのか確認することが大切です。