『糖尿病の方がご入居する際に気を付けたい老人ホームのポイントとは?』:自分にあった老人ホームの選び方
生活習慣病の一つとして知られる糖尿病ですが、入居後のケアが大変になるため、老人ホーム選びは慎重に行わなければいけません。
では、糖尿病を患っている方が老人ホームへの入居を検討している際、一体どのようなことに注意して施設を選べば良いのでしょうか?
今回は、老人ホームに入居する際に気を付けたいポイントについてご紹介します。
■糖尿病の主な症状
糖尿病の初期は自覚症状がないため、気づいた時には病状が進行している場合が多いです。
遺伝子的要因や過食、運動不足、肥満など、生活習慣に乱れが原因とされており、疲労感、皮膚の乾燥、手足の感覚麻痺、頻尿など、他にも様々な症状があります。
高齢者の糖尿病は、食後の血糖値が高くなる傾向にあり、低血糖の場合でも症状が出やすいです。
加齢とともに身体機能が低下しているため、脳梗塞や虚血性心疾患、下肢末梢動脈疾患になる可能性が高くなってしまいます。
糖尿病を治療するには、日常生活での運動量を増やし、食事を見直すことが大切です。
また、合併症を防ぐための薬を飲む必要がある方もいます。
■老人ホームを選ぶ際のポイント
では、実際に老人ホームを選ぶ際には、どのようなポイントを押さえておくべきなのでしょうか?
まず確認しなければいけないのは、糖尿病の治療食対応があるかどうかです。
糖尿病の治療には食事が深く関係しており、食事療法として適切なカロリーコントロールをする必要があります。
また、糖尿病は合併症のリスクも伴うため、治療に対応できる老人ホームかどうか確認することも重要です。
■インスリン注射が必要な方
糖尿病には「Ⅰ型」「Ⅱ型」と段階があり、前者はインスリンがほとんど分泌されず、後者は分泌量が少なくなります。
高齢の糖尿病患者は、不足している分を補うためにインスリン注射を打ちますが、認知症や身体状況によって、自分で注射を打つのが困難な方もいます。
そのため、老人ホームを選ぶ際には、看護師が24時間常駐していることを条件に探してみてください。
また、インスリン注射は医療行為に当たるため、介護職員ではなく看護師が常駐している老人ホームを選びましょう。
今回は、糖尿病患者が老人ホームを選ぶ際に押さえておくべきポイントについてご紹介しました。
入居者本人やその家族が安心して利用できるように、糖尿病に関するサポート体制がどうなっているか確認しておくことが非常に重要です。
事前に入居を検討している老人ホームに確認し、どこまで対応できるか把握しておきましょう。