老人ホームへの入居を検討しているけれど、介護が必要となるとなかなか入れる施設がないのではと不安を抱えている方も少なくありません。
特に普段寝たきりの状態で褥瘡の方は、こまめなケアが必要となるため、老人ホーム選びも慎重にならざるを得ません。
そこで今回は、褥瘡の方が入居する老人ホームを探す際のポイントについてご紹介します。
■そもそも褥瘡とは?
褥瘡とはいわゆる床ずれのことです。
皮膚の表面には毛細血管が走っていますが、体の一部に継続的に力がかかることで、毛細血管が圧迫され、皮膚への血流が思うようにいかなくなり、結果その部分の皮膚が死んでしまいます。
このように体の一部に一定時間以上に一定以上の圧力が加わることで皮膚が虚血壊死に陥った状態を褥瘡と言い、特に骨の出っ張っている部分がなりやすいです。
また、褥瘡のほとんどは寝たきり状態の人に発生します。
健康な人はそのような状態に陥る前に寝返りなどで体勢を変えるため、褥瘡までなりません。
■褥瘡の方が入居する老人ホームを探すポイント
基本的に老人ホームでも褥瘡の処置をすることは可能です。
しかし、だからといって病院と同じレベルの医療管理をすることは難しいのが現状です。
また、処置ができるといっても褥瘡の状態によるため、老人ホームに入居する場合には、必ず医師の判断に従うことが大切です。
そのうえで、毎日医療的な管理や処置、観察などが必要な場合には、看護師が常駐している老人ホームを探すことが望ましいです。
さらに医療機関と連携しており、定期的に訪問診療を行っている老人ホームならば、継続して様子を見てもらうことができます。
褥瘡の状態が悪く、洗浄や薬の塗布、ガーゼの交換などが必要な場合には、介護士だけでは対応できない処置もあるため、できるだけ医療面でのケアやサポートが可能な老人ホームを探すようにしましょう。
毎日の処置が必要なければ、看護師のいない老人ホームでも入居可能ですが、これ以上の悪化を防ぐためにも、訪問看護を適切に利用し褥瘡の状態を管理してもらえる環境が望ましいです。
褥瘡は寝たきりで栄養状態が悪かったり、皮膚が弱くなっていたりする方に起こりやすいです。
褥瘡を良い状態にしていくためには、長期的な経過観察とこまめな体位交換や適切な管理が必要です。
老人ホームでも褥瘡のケアやサポートを行うことは可能であるため、施設を探す際には、医師の判断や助言に従ったうえで、看護師が常駐し定期的な訪問診療を受けられる施設を探すことをおすすめします。
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