2つの病院から同じ薬が!お薬手帳は必ず持とう!
老人ホームなどに入居される高齢者の中には毎日薬を飲み、時折病院へ通院する方もたくさんいます。
老人ホームは介護施設なので医療機関とは異なり、薬を処方することはできません。
そのため、定期的な通院や配達で薬をもらう必要があるのです。
重複通院している場合は受け取る薬も多くなり、また時には同じ薬を処方されることがあります。
薬の重複を防ぐためにはお薬手帳の活用がおすすめです。
■重複を防ぐためにお薬手帳を持とう
お薬手帳はどの病院でいつ、どんな薬を処方してもらったかなどの情報が記載されている手帳です。
新しい病院や複数の病院へ通院する場合、老人ホームへの入居が決まった時などに必要となります。
処方されている薬の情報が書かれているので、処方する際に薬が重複しないか病院や薬局が理解することが可能です。
また、薬によって飲み合わせも悪いため、飲み合わせが悪い薬の処方を防ぐことができます。
お薬手帳を活用する場合、病院や薬局ごとに手帳を作ることは避けましょう。
現在や過去の薬の情報を統一することで、重複処方の防止につながります。
■お薬手帳はどこで手に入る?
お薬手帳は薬が処方された薬局や保険薬局で貰うことができます。
お薬手帳を単体で持っているとなくしてしまうことも多いので、専用カバーなどを用意すると良いでしょう。
専用カバーにはポケットがたくさんあるので、診察券なども収納することができ、病院に行く時は手帳を持てば診察券や保険証、お薬手帳を忘れる心配がありません。
なお、お薬手帳を出すタイミングは診察の時と薬局へ行く時の2回で、医師と薬剤師にしっかり見せましょう。
■老人ホームでもお薬手帳は欠かせない
老人ホームに入居される場合、すでに服用している薬があれば約2週間分のお薬手帳のコピーが求められます。
老人ホームでは入居者や家族に代わって薬の管理を行いますが、服用する量や飲むタイミングは人それぞれです。
薬に関する情報の共有は誤薬を防ぐために大切なので、老人ホームではお薬手帳の情報が必要となります。
また、いつ処方されたものが分かれば、薬が少なくなった時に通院のタイミングも早い段階から計画を決定することが可能です。
薬を薬局から老人ホームへ配達してもらう場合にも、正確な情報を得るためにお薬手帳は必要と言えます。
老人ホームから複数の病院に通院している場合、重複処方を避けるためにはお薬手帳を用意して、正しく処方してもらうことが重要です。
また、老人ホーム内で正しく薬を管理するためにも、お薬手帳の情報は欠かせません。
通院する時は手帳をしっかり持参し、手帳の管理は家族が行うか、老人ホームへ相談して管理してもらい、無くさないようにしましょう。