胃ろう、尿道カテーテル、経鼻経管でも特養に入れる?
特別養護老人ホームは要介護度の高い方も入所しやすい介護施設です。
しかし、医療行為に関しては最低限のものしか受けることができません。
これは特別養護老人ホームがあくまでも医療措置が済んだ段階で、在宅での介護が難しい場合に入所する施設であるという定義があるためです。
要介護度が高い方の中には、胃ろうや経鼻などの経管栄養を実施している方や、尿道カテーテルを使用している方も多く、特別養護老人ホームでも対応してくれるのか不安に感じる方も多いでしょう。
そこで今回は、胃ろうや経鼻経管、尿道カテーテルを使用していても施設に入所できるのかどうか、ご紹介します。
■胃ろうや経鼻経管の場合
咀嚼や嚥下に問題を抱えている方は、自ら食事をとることが難しくなってしまうため、鼻や胃に管を通し、栄養剤を補給する経管栄養というものがあります。
胃ろうや経鼻を実施されるケースが現在増えているため、胃ろうや経鼻を実施している状態で特別養護老人ホームへの入所を考えている方も少なくないかと思います。
特別養護老人ホームでは基本的に胃ろうや経鼻の方も入所することも可能です。
ただし、胃ろうや経鼻は食事の時間ごとに看護師が実施する必要があるため、スタッフが少ない状況だとやむを得ず入所を断ってしまう施設もあります。
それでも、現在は介護士でも研修や勉強会に参加し、理解した上で胃ろうや経鼻を実施することができるようになりました。
このように、胃ろうや経鼻を実施している施設はまだ少ないですが、今後多くの施設で取り入れられる可能性は高いです。
■尿道カテーテルの場合
尿道カテーテルは自分で排尿することが難しくなってしまった方に取り付けるもので、尿を排出するために必要な機器です。
医療行為が限定される特別養護老人ホームではできないかもしれないと考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は尿道カテーテルを実施していても入所することは可能です。
ただし、尿道カテーテルは感染症にかかりやすく、他の人への感染も考えられるため、例えば尿道カテーテルを実施している状態で、さらに抵抗力も現在弱まっている、何か感染症にかかっているなどの状況が重なると、他の入所者への影響も考えられるので入所を断られてしまう場合があります。
胃ろうや経鼻、尿道カテーテルを実施していても、特別養護老人ホームには入所することが可能です。
ただし、特別養護老人ホーム以外の老人ホームでは胃ろうや経鼻、尿道カテーテルをケアできないという施設もあるため、注意してください。
特別養護老人ホームであっても、不安な方は早めに連絡して入所できるかどうか確認してみましょう。