『在宅酸素の方がご入居する際に気を付けたい老人ホームのポイントとは?』:自分にあった老人ホームの選び方
体内に十分な酸素を取り込めない場合、「在宅酸素療法」という療法で酸素吸引を行います。
このように、特別な条件がある場合にはどのようなことに気を付けて老人ホームを選べば良いのでしょうか?
今回は、在宅酸素の方が老人ホーム選びをする際、注意するべきポイントについてご紹介します。
■在宅酸素療法とは
酸素を体内に上手く取り込めない方が使用する治療法のことを言い、現在日本では13万人以上の人々が利用しています。
この在宅酸素療法は英語で「Home(家・在宅)」、「Oxygen(酸素)」、「Therapy(療法)」というため、頭文字を取って「HOT」とも呼ばれています。
使用するのは主に、酸素濃縮装置や携帯用酸素ボンベなどの装置です。
在宅酸素療法を行うことによって、息切れや頭痛、睡眠中の酸素不足など、他にも様々な症状が改善されます。
これによりQOLが向上し、社会復帰が目指せます。
■老人ホームと医療機関との連携
体内で不足している酸素を補うことを目的としているため、吸引時間や酸素流量は一人ひとりの身体状況に合わせて決められています。
勝手に変更すると危険が伴うことがあるので、必ず医師の指示に従って行いましょう。
在宅酸素療法は医療行為であり、介護職員が治療を実施することはできません。
そのため、在宅酸素の方が老人ホームを選ぶ際には、看護師が24時間常駐しているかどうか確認しておきましょう。
また、体調の変化は予測できないため、24時間体制で医師と連絡を取れる老人ホームを選ぶのがおすすめです。
老人ホームを選ぶ際は、日々の健康観察や診療など、医療機関と連携ができていることを条件としましょう。
■受け入れ実績
医療行為であるため基本的には看護師が行いますが、設置型の酸素濃縮装置やポータブル酸素を入れ替える際は、介護職員もサポートします。
しかし、このような装置を扱ったことがないまたは扱いに慣れていない介護職員は少なくありません。
そのため、過去に在宅酸素の方を受け入れた実績がある老人ホームや、装置の扱いに慣れている介護職員が多数在籍している老人ホームを選ぶことがおすすめです。
どのような受け入れ体制になっているのかを事前に確認しておきましょう。
今回は、在宅酸素を利用している高齢者の方が、老人ホームへ入居する際に気を付けておくべきポイントについてご紹介しました。
24時間体制で医療従事者が常駐していることや、受け入れ実績があることは、入居前に確認しておきましょう。
在宅酸素の方が安心して過ごせるような老人ホームを探している方は、ぜひ今回ご紹介したポイントを踏まえて探してみてください。