特別養護老人ホームは重度の要介護であっても、比較的に安い料金で入居できることから入所希望者が多い高齢者施設です。
入所希望者が多いので、その分順番待ちも長いと言われていますが、どれくらいの期間で入所が可能なのでしょうか。
今回は特別養護老人ホームの待機期間についてご紹介します。
■順番待ちになる理由と入所基準
特別養護老人ホームは費用が有料老人ホームなどに比べて安いので、少しでも経済的負担を抑えたい世帯に入所希望が集中します。
また、特別養護老人ホームでは重度の要介護者であっても入所期限に制限が設けられていないため、入所者数の変動が大きくないことも関係しているのです。
では、早く申し込んだ方がすぐに入れるのかというと、そういうわけではありません。現在の入所基準では各施設にある入所検討委員会で順番が決定されているのです。優先順位を点数で評価し、高得点者から優先して入所できるようになっています。なので、在宅介護が難しい高齢者程、早めに入れるというわけです。
しかし、部屋がどのくらいで空くか予想することができないので、優先順位が高くても必ず早く入れるわけではありません。
■順番待ちはどのくらいかかる?
特別養護老人ホームへの待機期間は、エリアや施設規模などによって大きく異なります。早くて1ヶ月未満で入所できますが、だいたいは1ヶ月以上3ヶ月未満の待機期間となっています。3ヶ月以上6ヶ月未満、もしくは半年以上1年未満と待機期間が長期間に渡るケースも珍しくありません。都市部や人口や世帯数が多いエリアであれば特別養護老人ホームの利用も集中するので、待機期間も長くなると予想できます。
また、特別養護老人ホームは全国に数多くありますが、エリアによって施設数にも違いがあります。施設数が少ないエリアの場合は1箇所に入所希望が集中しやすいため、待機期間も1年以上かかりやすくなるでしょう。
■介護状況や要介護度の変化を報告する
長期間の待機により入所希望者の要介護度が悪化したり、介護ストレスなどから介護が難しくなったりする場合があります。状況や介護度の変化を伝えることで、緊急性を理解した施設側が入所を早めてくれる可能性があるのです。変化があった場合は特別養護老人ホームへしっかり報告しましょう。
特別養護老人ホームの待機期間は早くて1ヶ月以内、遅くて1年以上かかります。
順番待ちが待てない場合は他の施設を検討する、もしくはエリアを広げて特別養護老人ホームを探すといった工夫が必要です。
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