ちば老人ホーム紹介センターでも、認知症に対する相談を無料にて常に受け付けておりますので、ぜひお気軽にお電話ください。
当センターでは、認知症の方におすすめのグループホームという施設案内も行っております。
こちらについても気になる方は、ご相談ください。
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「認知症」とは“脳や身体の疾患を原因として記憶・判断力などの障害が起こり、普通の社会生活が営めなくなった状態”と定義されています。つまり、加齢にともなって起こる単なるもの忘れとは違うのです。
脳は、人間の活動をコントロールしている司令塔であり、私たちの行動の全ては脳からの指令によって決まります。人は歳を重ねるにつれて、脳の神経細胞は様々な要因によって死滅していきます。しかし、通常の老化より早く細胞が死滅することによって認知機能の急激な低下が起こります。これが「認知症」を引き起こす原因と言われています

また、「認知症」は病名ではなく、まだ病名の決まっていない“症候群”です。つまり医学的には、まだ診断が決められず、原因がはっきりしていない状態であるのが現状です。
そのため、治療は症状を軽くする予防・対症療法が中心で、その原因を取り除く根治療法を行っていくには、より詳細な検査が必要とされます。

現在、認知症にはいくつかの種類が存在していることが分かっています。
主なものとして、アルツハイマー型認知症脳血管認知症などです。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症

認知症の中で有名なのが、アルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症の代表的な症状が物忘れです。単なる物忘れであれば、指摘することで思い出すことができますが、アルツハイマー型認知症の場合、体験そのものを記憶できていないため、思い出す事が出来ません。その他、判断能力の低下や、日付がわからなくなったり、自分のいる場所がわからなくなったりするなどの「見当識障害」があります。

このような症状がみられるようになったら専門の医療機関を受診しましょう。現時点では、アルツハイマー型認知症の完治はできないとされていますが、症状を改善させる、進行を緩やかにする薬は開発されています。

また、予防方法についてですが、加齢や遺伝に加えて糖尿病や高血圧などが原因の一部であると近年科学的に証明されています。そのため、日ごろの生活習慣などを改善することで、発病予防をすることはできるとされています。

脳血管性認知症

脳血管性認知症

アルツハイマー型に次いで多く、認知症の20%を占めるのが、この脳血管性の認知症です。脳梗塞や脳出血・くも膜下出血などの後遺症として発症することがあるとされています。

初期症状としては、さっきまで出来ていたのに今出来ないという「まだら認知症」という症状や、感情失禁が起こりやすく、感情のコントロールがつかなくなります。大きな特徴として脳の血管のつまりが原因のため、影響を受ける部分が限定的で、できることとできないことが明確になってくることがあげられます。そのため、物忘れなどの症状はあるのにもかかわらず、判断力は正常といったケースなど、素人目にはわかりにくいことも多いので、兆候が見られたらすぐに専門家に相談することも大切です。

予防方法は、生活習慣病の悪化によっておこる脳血管の障害が認知症の原因とされているため、高血圧や糖尿病にならないように、生活習慣を見直すことが大切です。脳血管障害を早期に発見し、治療やリハビリを行うことで症状の進行を抑えることができるとされています。

この他にも、レビー小体認知症や前頭側頭型認知症など認知症には様々な種類があります。
それぞれ症状や求められるケアの仕方が違うので、認知症かもしれないと少しでも感じたら専門家に必ず相談することが大切です。

年齢を重ねるにつれ、物忘れが多くなる経験がある方もいらっしゃると思います。しかし、それは必ずしも認知症というわけではありません。ですが、認知症は早期に発見し、早期に治療することである程度の症状を抑えることができます。

ご自身で認知症と認め、病院に行くことには抵抗のあることかもしれません。ですので、まずは信頼のおける家族や地域のケアマネジャーなどに一言相談をしてみてください。また、近年「物忘れ外来」の登場など世間の認知症に対する理解は益々進んでおります。こちらにご相談することもおすすめです。