『老人ホームの入浴ってどうなってるの?』:知りたい!老人ホーム豆知識
老人ホームの入浴について、どんなお風呂があるのか、入浴時のサポートはどうなっているのか気になる方も多いです。
事実、老人ホームの資料やパンフレットには入浴について詳しく掲載されていないこともあります。
そこで今回は、老人ホームの入浴にスポットを当てて、どんな入浴ができるのかご紹介していきます。
■毎日入浴することは可能なのか?
老人ホームに預ける家族は、できる限り毎日入浴できる施設で満足できる生活を送ってもらいたいと考えることでしょう。
しかし実際には、毎日入浴できる施設は少なくなっています。
多くの施設が週に2~3回程度です。
老人ホームには施設を運営する基準があり、その中の一部に「入浴は最低週2回以上」という決まりがあります。
つまりこの回数を守れば老人ホームとして運営できるため、多くの施設が週2回以上の入浴回数となっているのです。
ただし、この入浴回数は老人ホームによって異なっています。
施設によっては週に3回と決めている場所もありますし、自立型の施設だと毎日入浴することも可能です。
入浴介助が必要かどうかで入浴回数に大きな違いが出てきます。
■老人ホームの浴室はどんな造り?
高齢者が滑りやすい浴室で転倒したり、怪我をしてしまったりと考えると恐ろしいものです。
そんな危険も伴う入浴ですが、施設ではその問題を解消した造りになっています。
例えば床には滑りにくい素材を使用し、手すりも多く取り付けられています。
浴室の種類は様々で、大浴場で他の入居者と楽しく入浴時間を満喫できる施設もあれば、一般家庭同様に個浴で周りの目を気にせず入浴できる場所もあります。
どちらも歩行や洗身を介助するスタッフが付くようになっており、個浴であっても介助者が一緒に入りやすいように広い空間で造られているのが特徴です。
また、施設の入浴には機械浴もあります。
機械浴なら要介護度が高い方でも安心して入浴できるようになっています。
座ったまま入浴できる車椅子型や、高齢者を向上させるリフト型、寝たまま入浴できるストレッチャー型などがあります。
老人ホームでの入浴は数こそ少ないものの、入居者が安心して入浴できるよう様々な工夫が施されています。
もちろん入浴回数が多い施設もありますし、毎日入浴できる老人ホームも見つかります。
実際に施設を見学する際には、浴室の造りや入浴時間を見学するのがおすすめです。
どんな介助スタッフがどんな手順で入浴サポートしているのか、スムーズに入浴できているかどうか、そしてしっかりと浴室掃除がされているのかどうかまでチェックし、高齢者が満足して入浴できる施設を探してみましょう。