『生活保護でも老人ホームに入れるの?』:自分にあった老人ホームの選び方
生活保護を受けて生活をしている人の中には、生活保護受給者でも老人ホームに入居できるのか疑問に思っている方もいるでしょう。
実は、生活保護を受けていても入居できる老人ホームはあります。
ただしその種類は限られており、すべての老人ホームに入居できるわけではありません。
どのような老人ホームなら生活保護を受けていても入居可能なのでしょうか?
今回は生活保護でも入れる老人ホームについて解説していきます。
■生活保護を受けていても老人ホームに入居はできる?
生活保護を受けていても、老人ホームに入居することはできます。
特別養護老人ホームなら、有料老人ホームよりも料金が安く負担軽減措置もあるので、生活保護を受けていてもお金の心配がありません。
認知症の生活保護受給者でも入居することが可能です。
もし、入居条件に該当しなかったりすぐに入居できそうになかったりする場合には、有料老人ホームも検討しましょう。
安い施設では「生活保護受給者入居可能」とパンフレットに記載していたり、ホームページで募集していたりすることもあります。
また、記載されていなくても生活保護受給者の受け入れをしている老人ホームもあるので、気になる施設があれば確認してみると良いでしょう。
・特別養護老人ホーム
比較的安く入居可能な施設で、地域によっては入居待ちとなっている施設も多いです。
要介護3以上でなければ入居ができません。
・介護型ケアハウス
介護サービスがある施設で、食事・入浴・トイレの介助などをしてもらえます。
要介護度が上がっても住み続けることが可能です。
・ケアハウス
60歳以上の介護が必要ではない人のための施設です。
掃除・洗濯・食事といった生活支援をしてくれます。
ただし、要介護3以上になってしまうと退去する必要があります。
■生活保護受給者が老人ホームに入居する前に知りたいお金のこと
生活保護を受けている場合、介護サービスにかかる料金は自治体から支払われるため、本人の負担はありません。
しかし、生活保護で支給される家賃や生活費には限度があり、生活扶助と年金を合わせて支払い可能な老人ホームに入ることになります。
その生活保護の上限は、収入・世帯人数・物価などによって異なるので、地域によって金額に差が生じる場合があります。
単身者の家賃扶助・生活扶助の合計は8万円~13万円ほどで約5万円の差があるのが現実です。
もし、今お住まいの地域と違う地域で老人ホームを利用する予定がある場合は、引っ越し予定地域の家賃扶助・生活扶助の上限を事前に確認しておきましょう。
今回は、生活保護受給者でも老人ホームに入居できるかをご紹介してきました。
生活保護受給者でも老人ホームには入居できますが、入居可能な施設は限られてしまいます。
支給限度額も地域によって異なっているため、入居を検討される際にはこれらの金額についても把握しておくようにしましょう。