訪問介護と訪問看護の違いって?
介護サービスを受ける際に訪問介護と訪問看護という言葉を耳にしますが、一体どんな違いがあるのでしょうか?この違いを知っておく事で依頼をする時に役立ちます。ここではこの2つの違いについて詳しく説明をします。
■保険の適応が違う
訪問介護の場合、各都道府県による審査があり、指定を受けることが出来た事業所のみが介護保険適応となります。最近では、保険を利用する事が出来ない民間の訪問介護も増えてきています。
訪問看護の場合、医療機関や看護サービスとして指定を受けてる場合に介護保険や医療保険適応となります。そして訪問介護同様に、保険外で運営をしている民間企業も増えてきています。
■受けることが出来るサービスが違う
訪問介護の場合は生活の手助けという前提があるので、普段の食事の買い物・準備や入浴の手伝い、部屋の掃除と言った日常生活で困っていることを何でもお願いする事が出来ます。しかし、利用者が生活をする際に支障をきたしている事への手助けなのでペットの世話や家族のための手伝いはNGです。
訪問看護の場合、自宅で療養をされる方の手助けなので簡単な掃除や食事の手伝い、トイレの補助はサービス内となりますが、訪問介護のような買い物や食事の準備と言った家事の手伝いは含まれていません。
逆に、看護の資格を持っているので医療行為を行うことが出来ます。
例えば、インシュリン注射や点滴、床ずれや怪我の処置などです。その他にも、リハビリとして様々な医療従事者を依頼する事も可能です。
訪問介護のサービスは全て医師の指示が必要となり、専門的なサービスを受けることが出来ます。
■取得資格の違い
訪問介護の場合、以下の資格を取得している必要があります。
・介護福祉士
・介護職員実務者研修修了
・ホームヘルパー養成研修1級課程・2級課程修了
・介護職員基礎研修修了
・介護職員初任者研修終了
訪問看護の場合、以下の資格を取得している必要があります。
・看護師・准看護師免許取得
・理学療法士免許取得
・保健師免許取得
・助産師免許取得
・作業療法士免許取得
・言語聴覚士免許取得
このように、訪問介護と訪問看護では様々な違いがあります。料金についても大きく違いがありますので、しっかりと違いを把握して、状況・症状に応じて利用をするようにしましょう。また、どちらを利用したらよいのかわからない場合には地域の老人ホームや、市役所・区役所に相談をする事をお勧めします。