老人ホームの入居順位の基準は?
老人ホームの入居には順番があり、その順位の付け方や基準などはあるのでしょうか?
■老人ホームは待機者が多い
老人ホームといっても様々な特徴があり、その施設によっても入居の基準は異なってきますが、特別養護老人ホームでは最も待機者が多くなっていて、入居できるまで最長で10年かかってしまう場合もあるそうです。
また今後は、高齢化社会が進んでいくため、老人ホームの待機者数は減ることがなく増えていく一方だと考えられます。
このような状況になってしまうと、特別養護老人ホームはますます入居困難となり、さらに入居に時間がかかってしまう場合もあります。
■入居の順位の基準は?
老人ホームの入居待ちの人数を聞いただけで申し込みを躊躇してしまいそうになりますが、特別養護老人ホームでは入居が最優先されている順位が決まっています。
それは、各自治体と各施設側がそれぞれ定めた項目に、入居申込者がどれだけ該当するかによって点数が加算される加点方式になっています。
加点されていくと、入居が優先され10年も待つことなく入居できると判断されます。
この加点方式は、インターネットや窓口などで確認することができます。
加点の対象になる項目は、要介護度が高くなると点数が高くなり、老々介護にならないように主な介護をする方の年齢によっても点数が加算されます。
また介護者の障害や疾患の有無や就労時間、介護者の育児や病気、他の同居者の補助があるかどうかも加点対象になっていきます。
ひとり暮らしの場合や高齢者のみの世帯などでも加点されることもあり、また在宅サービスの利用限度額なども対象になることもあるので、今現在の状況を知るためにも確認しておくと良いでしょう。
■早く入居する方法はある?
入居基準に満たないかもしれないが、少しでも早く入居したい場合は、どうすれば良いでしょうか?
それは、現在どれくらい介護が必要かによって入居の基準が決まってきますが、基準に満たない場合でも施設の空き状況によっては早く入居できることもあるので、入居したい老人ホームに話を聞いてみると良いでしょう。
また、今後新設予定の老人ホームの情報があれば、そこが狙い目と考えて募集と同時に申し込みをしてみましょう。
新設される老人ホームの情報は、自治体のホームページなどで確認することもできます。
また、特別養護老人ホームは自治体にもよりますが、生活が困難だったり不安定な方が優先されやすいです。
介護してくれる人がいない場合や身元引受人がいないなど、不安に感じていることがあれば、自治体の窓口に相談してみましょう。