介護保険は何に使える?どこまで使える?
介護保険を申請することで費用を負担を抑えることが出来ますが、対象になるものとそうでないものがあります。この区別を間違って判断をしてしまうと、思わぬトラブルになってしまう事があります。そういった事にならないように、ここではその区分をわかりやすくご説明しますのでぜひチェックをしましょう。
■対象となる身体介護
身体介護とは利用者が普段の生活をする際に手助けが必要だったり、支援が必要だったりするサービスの事を言います。例えば食事をする際の手伝い、トイレに行くときの補助・オムツを交換する作業、入浴の補助や着替え、洗顔などを言います。こういった作業は家族の人数や世帯の状況によって左右されることは無く、介護保険が適応されれば全ての人が対象となります。この他に、カラオケやギャンブルと言った外出は許可されませんが、デイケアへの送迎や生活をする中で必要とされるものを購入する際の付き添いは身体介護として許可されます。
■対象となる生活支援
一人暮らしをしている対象者の場合や同居家族が利用者の介助をする事が出来ない場合、日常に行われる掃除や洗濯、食事の用意は介護保険の適応となります。その他にもかかりつけの医療機関への付き添い、薬の受け取り・生活をする為の買い物も援助が可能です。しかし、日常生活の為といわれる中でも家事の範囲内と認められないケースが多くあります。認められるもの、そうでないものをしっかりと把握をするようにしてください。
■対象とならないケース
対象にならないケースは本人以外の為に行う作業や、その行為が無くても日常生活に問題が生じない場合です。例えば、家の中の掃除の場合、対象者の部屋であれば問題はありませんが、家族が同居しているにも関わらず、トイレや浴槽の掃除をしてもらったり、庭の草むしりや自宅の修繕をお願いしたりする事は家事の範囲を超えているため認められません。
また、本人が一緒にいない時に何かを依頼することや、通常は本人もしくは看護師が行わなければいけない医療行為についても介護サービスの対象外となります。
最近ではお金や貴重品を介護サービスの人にお願いする事もありますが、こういった行為は後でトラブルになるケースが多発しています。買い物の際のお金の管理も同様で、現金の取扱専用のノートに記述したり、レシートをしっかり管理すると言った工夫をして、問題を回避するようにしましょう。