在宅介護を始める前に準備しておきたい十のこと その②
介護で失敗してしまう確率が高いのは、いきなり初動段階でつまづくケースです。
在宅介護は老人ホームに入居するのとは違って、始める段階で想像していなかった状況に直面するとどう対処したらいいのかわからず立ち止まってしまうものです。
在宅介護では準備しておくべきことが把握できれば介護全体のイメージがつくと言われています。
ここでは、在宅介護の準備段階で大切な10のポイントをご紹介していきます。
1.現在の状況を把握する
介護することになったといって慌てて介護用品を揃えたり、仕事を退職してしまう前に現在状況をしっかり整理させましょう。
何ができて、何ができないのか病状や生活機能、老人ホームのサービス利用など長期的な介護プランを設計する必要があります。
2.介護の協力者を探す
在宅介護で大切なのは、一人で抱え込まないことです。
時には、家族で役割分担をしたり老人ホームのデイサービスなどを活用して一人の人に負担がかかりすぎないようにします。
3.老人ホームなどの連絡網を作成する
老人ホームなどの専門家にすぐに相談・連絡できるようにチーム構成を図でまとめて、連絡手段を確認しておきましょう。
4.適切な住まいを心掛ける
在宅介護は、老人ホームのように介護用に合わせた設備や環境が整っていません。
可能であればリフォームをし、できるだけ介護しやすい環境づくりをしましょう。
5.必要なサービスを上手に取り入れる
老人ホームの訪問や通所、短期入所などんなサービスを利用できるか調べておきましょう。
介護サービスを受けるためには、まず住まいの市区町村に申請をし、要介護認定を受けなければなりません。
6.信頼できるケアマネージャーを依頼する
老人ホームのサービスの利用や、要介護認定を受けるためには、ケアプランを作成します。
ケアプラン作成は、とても複雑で専門知識が必要な作業なので信頼できるケアマネージャーに依頼しましょう。
7.将来設計を描くのは自分たちで行う
ケアマネーマネージャーには、困っていることや悩んでいること、老人ホームなどの施設への疑問点などの問題を解消してもらえますが、介護全体の考え方は自分たちでどのような将来にするのか決めいくことが重要です。
8.介護保険にはないサービスを利用する
高齢者が安定して暮らしていくためには、介護保険内でのサービスに限度があります。
配食サービスや、緊急通報サービスなど地域独自のサービスも活用しましょう。
9.民間やボランティアサービスを利用する
市区町村が提供しているサービス以外にも民間やボランティアによるサービスもあります。
介護保険にはないサービスがあることを知っておくだけでも、いざという時役立つかもしれません。
10.判断能力が弱ってしまったら…
成年後見制度や日常生活自立支援事業は、精神障害者や知的障害者など判断能力が正常に働かなくなった人を対象に設置している制度です。
認知症などを持った高齢者は老人ホームに入居するケースもありますが、このような福祉サービスを利用する援助方法もあります。