理学療法士（PT）などのリハビリ職がいる特養が増えています。

特別養護老人ホームでは、施設によって理学療法士などが常駐している施設もあります。
特に現在では、積極的にリハビリを進めていくためにも、このようなスタイルの特別養護老人ホームが増えてきています。
理学療法士がいる特別養護老人ホームでは、どのようなことをするのでしょうか？

■理学療法士とは

理学療法士（PT）は、リハビリによって身体機能を改善させるための援助する仕事になります。
医師指示のもと、病気や事故などの原因によって体に障害を抱えたり、加齢によって身体機能が衰えてしまった高齢者の運動能力の改善や維持のためにリハビリを行うなどの、日常生活を送るために必要な能力を高めるためのサポート役となります。
特に高齢になると立つ、座る、歩くなど日常生活で多い動きを取り入れていくことで、現状を維持することができるので、特別養護老人ホームなどでは重要な役割を担うことが多くなっています。

■理学療法士が特別養護老人ホームですることは？

理学療法士が特別養護老人ホームなどの介護施設ですることは、日常的な基本動作をできる限り可能にすることや、関節の曲げ伸ばしなどの屈伸やバーにつかまっての歩行訓練など、体を動かしながら療法していくことができます。
また、物理療法といってマッサージや電気を使って関節の稼働範囲を広げて日常的な動作をスムーズにするサポートも行います。
病気などの理由から体にマヒが出てしまった方でも、マヒを定着させないように筋力をつけるために関節の稼働区域をみながら動かしていったり、加齢によって筋肉が縮まないように現状を維持する訓練を行うなど、入所者の状態に応じた療法を行っていきます。
なので、特別養護老人ホームでは適切なリハビリ訓練を専門の医師から受けることができる施設となります。

■理学療法士は特別養護老人ホームのみなの？

理学療法士は、特別養護老人ホームに入所しなくても医療機関や訪問リハビリ、行政が開催しているトレーニング教室などで指導を受けることができます。
医療機関では、事故や怪我などの術後に回復を早めるために歩く、立ちあがるなどの基本動作から体を動かして訓練の指示とサポートをしてくれます。
また訪問リハビリなどでは、在宅している高齢者宅に訪問して、定期的なリハビリ指導をしてくれます。
最近はこの訪問リハビリで在宅中に回復を目指している方も増えています。
他にも、行政が開催しているトレーニング教室では、介護予防に注目したプログラムを組み、その介護予防のためのトレーニング教室を積極的に開催している地域も増えています。

日常的に体を動かすことが、健康に繋がっていきます。
特別養護老人ホームはもちろん、在宅介護をされている方もぜひトレーニング教室等へ積極的に参加してみましょう。